2018年7月2日月曜日

ロシア爆撃機8機修理へ(スプートニク日本) ~ M氏の視点

ロシアの航空機メーカー「ツポレフ」は可変翼超音速戦略爆撃機「ツポレフ160」と戦略爆撃機「ツポレフ95MS」計8機の修理を今年中に終える。ショイグ国防相が明らかにした。
スプートニク日本
ショイグ氏によると、これらの機体はロシアの核の三本柱の重要な構成要素。
修繕により戦略ミサイル搭載機の運用期間を伸ばし、その性能を高めることができる。

ツポレフ160はロシア空軍で最も大きい飛行機で可変翼を備えている。世界で最も強力な機体の1つでもある。性能は以下の通り。
乗員:4人
全長:54.1メートル
翼幅:55.7m、50.7m、35.6m(可変翼の角度による)
最高速度:時速2200キロ(マッハ2.08)
航続距離:1万500キロ
ツポレフ95MSとは爆撃機「ツポレフ95」の改良型。性能は以下の通り。
乗員:7
全長49メートル
翼幅:50.4m
最高速度:時速830キロ
航続距離:1万

  引用:https://jp.sputniknews.com/russia/201807015060265/



Tu160
Tu95

  M氏の視点


ツポレフ95・Tu95は今となっては冷戦期の産物の旧式ターボプロップ機だが 長射程の巡航ミサイルを積めば極東アジアに於ては未だに危険な相手と見ていい。アメリカのB52とB2と同じでロシアもTu160との共同使用でハイローミックスの使用で 日本や第七艦隊にとっては目の上の瘤とも言える。
 昔は大挙押し寄せて艦隊を攻めてくるTu95(NATOコード名ベアの為にF14の長射程フェニックスが生まれたと言っても過言ではなく、搭載された火器管制のAWG9は24機中12機を識別し同時に6機にミサイルを発射出来る(時には核弾頭を搭載し編隊を丸ごと熱焼却)必殺の兵器を作らねばならなかったほど脅威の対象だった。それは今もって変わらない。旧式化は否めないが、代替兵器を開発するには予算が掛かりすぎる。近年世界中の軍隊、民間航空機に言える話だが、70~90年代に一気に作った機体が老朽化して重大なインシデントを起こしているニュースが頻発している。機体はどうやっても老朽化していくのは否めない。それを何とかするのが整備だったり 丸ごと新しい機体を作ったりしているわけだが、オスプレイやF35など新型の機体の故障も初期不良は当然ながら起きる。
 過去の機体はみなタイムプルーフされた機体だから、ロングセラーであり、故に名機とも呼ばれる。あえて今回旧式だがプルーフのついた機体を選んだというのは新型を開発する時間の浪費や何より金の面(軍備増強といいつつ昔に比べたら全世界とも兵器開発の閉塞感、単純化、低価格化を好む)でのメリットの方が大きいと計算しているからだろう。アメリカはF22やF35という最新鋭を作ってはいるものの、数は限定数でローに当たる。爆撃機や攻撃機に60年代からの機体が列挙して使われているのはどこの国も台所事情は一緒のようだ。 
 ツポレフ160・Tu160に関してはソ連崩壊時に衛星国であるウクライナに19機も配備されておりロシア本土より大多数が配備されていて、後にロシアが8機買い戻したという。残りは博物館や解体処分したらしい。
  やはり虎の子の機体である。 B1クローンと言われるがやはりソ連独自の味付けをしていてロシアの航空機設計の非凡さが伺える。B1と同じく高価で34機くらいしか作らなかったので貴重な機体だ。

 因みに最大速度マッハ2とかよく見出しの性能で騒がれることがあるがあくまでスペック上の話で常にマッハ2なんかでは飛べばあっという間に燃料がなくなる.緊急時や戦闘時に短時間に出せる最大スピードであって巡航速度では無い。 
 あくまで普遍的な専門雑誌に出ていた米軍マニュアルからの判断だが、戦場空域までは巡航速度で戦地で低空攻撃後に全速力といったとこで使われる位だろう。 

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